第3章
『同志社はやはり弱い。』
『というかほんとよく内定した!驚いた!』
『数年間関西では京大生もいなかった』
と社長は言っていた。
もちろんこれは能力や優秀であるという意味には全くつながらない。
そうではなく、何か首都圏以外の学生はきついらしい。広がりのようなものが無いようだ。
確かに関西は相対的に狭い、ぬるいといつも認識している。
それは僕もずっと感じていたことだったので動じることはない。
ヒト・モノ・情報などあらゆるリソースがゼロ一個以上異なり、それらの流れがより相乗効果を生み出している。
つまり全体のレべルの底上げにつながり、上はいくらでもいる状態になっている。
これがざっくりとした僕の東京の捉え方だ。
ここから少しこの一年を振り返る。
そして、考えていること、心境の変化、世界観などを簡単に記録しておく。
書き綴っていくと長くなるのでいくつかに分けた。