最後の記録 第6章
第6章
そして現在、就職活動が終了してから二ヶ月ほどが経過した。
僕は公約どおり、途切れがちだった議員事務所での活動を再開し始めた。
ポスティングや事務作業などの基本作業のみならず、
議員同行、政務報告書の作成、事務所内での勉強会担当、
京都大学での講演会イべントスタッフ、
2回の200人規模のパーティのスタッフ(8月6日に3回目、これは統括サブ)、
出町柳駅や国際会館駅前での朝立ち(議員演説中、通勤途中の人にビラを配布)など多岐に渡る。
それまで事務所のことはあんまりわからずにいたが、
事務所で過ごす時間が増えるにつれ、みんなとどんどん仲良くなっていった。
また、当初ずっとやりたいことであった
祇園での仕事も5月下旬から開始し始めた。
そのほか、イべントを開催するため学生団体を設立し、形だけ一応代表になった。
すごく敷居の高いものだと感じていた学生団体、
そしてその代表にひょんなことから就任してしまった瞬間、僕は変な気がした。
形ってのは本当に簡単で、大したことは無い。
問題は中身なんだと深く感じたのである。
自衛隊の訓練を見に行ったり、護衛艦に乗って航海に出たりもした。
そして僕よりも若い子からいろいろな話を聞き、改めて自らが恵まれた環境で、ぬくぬくと暮らしていることに気づかされた。
だからこそ、僕がやるべきことは僕がやらなくてはならないと深く心に刻んだ。
何度か実家に帰り、散歩したり写真を撮ったり、
好きなだけ本を読んだり(現在500冊を超えたくらい)…
ほんとに好き勝手楽しく生きている。
就職活動最中からいろんな人たちと出会い、
互いに夢を語り合った仲間もたくさんできた。
就活終了あたりから、後輩や僕とは直接の見識が無い人から連絡が来て、
会うことも何度かあった。
こうして、この二ヶ月だけでもたくさんの人と出会い、たくさんの経験をした。
これまで出会っていた人たちともどんどん親しくなっていったし本当に充実した日々を送っていた。
(続く)