『人間失格』太宰治 ハイチュウの新しい味が発売されているのを見つけると なんだかウキウキする丸田です。 さて、今日は『人間失格』太宰治 につ...

感想:『人間失格』太宰治

Update:2006-03-01 (水)
このエントリーをはてなブックマークに追加
『人間失格』太宰治

ハイチュウの新しい味が発売されているのを見つけると
なんだかウキウキする丸田です。

さて、今日は『人間失格』太宰治 について。

これまでに、新聞や雑誌でいろんな著名な方が称賛しているのを見てきた。
その度に僕はこの作品に多大な期待を抱いていました。

2012年3月1日付け日経の夕刊にも
作家、朱川湊人という方が
コラムで取り上げていい意味で『爆弾本』と褒めていた。

で、最近読んだ。

詳しい感想は敢えて書かない。
もちろん裏日記には書いてるけどね(笑)

まだまだもっといろんな文学を読んでからじゃないと、
総括的な意見は難しいことを前提として少しだけ簡単に言うと、

僕は、大抵の人が感じる、
一般的な読後感を感じ得なかったのではないかと思う。

他の人の感覚を知ることは出来ないので
あくまでも憶測の域を脱することは出来ないが、
今までの批評や今回のコラムを読んでそう思った。

この本の意義

この本は問いかけを与えてくれるらしい。

人間とは何か…?

自分という人間がいったい何なのか、
何のために生まれてきたのか?

他人とどう関わっていくべきなのか?
などいろいろと感じ方には微妙な差異があるだろうが、

共通しているキーワードは、
『人間』『自分』『生きる』などの組み合わせである。

普通に生きているときには、
こういう問いかけには気づかないものらしい。
(特に人格形成の段階において)

感化、影響、成長

ほとんどの人が教育過程においてこのような本は読んでいる。
読書によって感化されたり影響を受けたりし、成長していくのである。

が、しかし僕は読んでいなかった。
となると、僕はこれらの本から得ることを
全く得ずに成長していったということになる。

しかし果たしてこのロジックは正しいのだろうか?

これは僕にしかわかりません。
感覚の問題だからです。

僕の超主観

しかし、超主観的に言うと、
僕は常日頃からこのレベルのことは考えてました。
これを実証することは非常に困難だけど。

それは感覚の問題であるし、
いつからの感覚であるかなどはとても他人が判別などできないからだ。

つまりここで言いたいのは、
読書にとって大事なことは、
本を読むという行為そのものではなく、
そこから何を感じ、何を得たのか、である。

言うまでもなく当然のことですよね(笑)
あくまでも読書とは手段であって目的ではない。

これは当然のことです。
しかし、
最近身を染みて感じたので敢えて当たり前すぎることを書きました。

一応これは日記という体裁をとっているので。

そう考えると、

僕がこれまで書物を全くといって
読んでこなかったことは大したことではないのかもしれない。

誤解を恐れずにいうと、
多くの人が口にする『衝撃を受けた』などといった感覚を
ほとんど感じなかったからだ。

僕は読み進めるにつれて、納得というか、むしろ嬉しくなった。

というか、一ページ目からその感覚には常に気づいていた。
太宰治と僕との思考深度レベルの対決である(笑)

もっと他の作品や他の文豪の本をもっともっと読んで、
現在の自分の感覚が正しいのか否かを確認したいと思う。

天才の最期

世の中で天才と呼ばれる人物の最期は決して美しくないことが多い。
これはある種必然だと思う。

むしろ僕はこの部分をもっと研究したいし、
彼らの境地に一種の憧れにも似た感情を抱いてしまう。
彼らはいったいどういう意識で世界を認識していたのだろうか。

彼らは社会をどう捉えていたのだろうか。

彼ら

彼らは決して考えることを止めなかったのだろう。
思考を停止したり、楽観的になるという術を使わなかった。

大抵の人間が最終手段として行使する、
自己防衛の手段を使わずに放棄した結果の末路であるのではないか。

つまり、彼らは苦しみからの解放・離脱を決して望んではいなかった。
むしろ果敢にチャレンジしようとしていた。

そこでいま一度問う

いったい彼らの瞳には何が映っていたのか。
そして、何を考えていたのだろうか。

ただ単に、狂ったとか自殺とかの一言で済ませてはならないと思う。

でもこっから先のことはこれ以上書くつもりはない。
書くのはまだかなり先のことだと思う。

数年後とかじゃなくて数十年後になるだろう。
だけどいつか、僕は僕なりの結論を出したいと思う。
あってるかどうかは問題じゃない。

自分の中でどう認識し、どう位置づけるかというプロセス自体が、
僕にとって大事なことであるからだ。

丸田勝也 公明正大に、誠実に。
あなたの考えを聞かせて下さい
このエントリーをはてなブックマークに追加
blog comments powered by Disqus

Return to page top