見上げた秋の空
今、東京へ戻るバスの中、ふと色々と思案してみた。
パソコンを開く者 眠っている者、それぞれが束の間の自由を過ごしている。
僕はといえば、この長いトンネルの中 ただ眠りにつくのを恐れ日記を書いている。
初めて気づくことができた大切なモノ。
僕は守られてたんだ。強がっていた時にはわからなかったその存在。
自分の弱さから傷つけて、かけがえのないモノを失った今、
僕は本当の強さを手にしたいと誓った。
これから共に過ごした季節を迎えようとしている。
紅葉や クリスマスのニュースが耳に入る度に
また色んなシーンを思い出してしまうんだろう。
1人きりの夜が 恐くて嫌で考えるのがほんとに苦しくなる。
これから何度思い出して その幻想にすがるんだろう。
触れる度に深くなるだけなのに、忘れようとしまいこむこともできやしない。
通り過ぎた日々は永遠の切なさとなって、いつまでも僕から離れようとはしない。
ふと見上げた秋の空 ただ切なく途切れない雲がいつまでも続いていた。